平成22年(2010)10月、明仁天皇、美智子皇后両陛下におかせられましては平城遷都1300年祭記念式典にあたり10月7日~10日の間、ご来県遊ばされ東大寺を始め県下各地をご視察遊ばされました。
最終日は、室生寺~長谷寺をご訪問され、朝倉駅から御還幸遊ばされることとなり、自治会あげてご奉送いたしました。
当日は、朝倉台住民を始め近隣の地区の方も見送りに来られ、駅前は黒山の人だかりです。
午後3時30分頃、165号線から朝倉大橋を渡って朝倉台住宅地に入り、朝倉駅に向けて車列が進みます。
当時小雨がぱらついておりましたが、陛下は車窓を開けられ沿道の住民に手を上げて答えておられました。
近鉄大和朝倉駅到着です。
ホームには荒井奈良県知事など多くの方がお見送りに来られていました。
時の天皇皇后両陛下が、朝倉台から御還幸遊ばされることになるとは前代未聞の出来事です。
5世紀後半、第20代雄略天皇がお住まいになっていたのが泊瀬朝倉宮で、それから1500年後に第125代明仁天皇陛下(現上皇陛下)がこの地にお越しになるとは、歴史の悠久を思い知らされた一幕でした。
当時の新聞記事