2月5日(日) 桜井市立図書館で桜井市ボランティア連絡協議会主催の「防災講演会」が開催され坂口自主防災会副会長が講演されました。

ボランティア朝倉台の坂口幹彦氏(朝倉台自主防災会副会長)が講師に招かれ、演題は、 「過去の自然災害に学び、今、できることは?」「相手は自然ではなく、自分自身かも!」と題してご講演頂きました。

図書館の会場内は桜井市内の各ボランティア団体の皆様で満員になりました。

参加者総数約110名(内、ボランティア朝倉台21名)

坂口氏はまず最初に災害の歴史について日本書紀に記録されている奈良時代の巨大地震(M8・4)の「白鳳地震」、富士山が噴火した5年後に起こった平安時代の巨大地震(M8・3)の「貞観地震」は、その後、疫病を鎮めるために始まった京都の祇園祭りとして現代まで続いている。と話されました。

災害、飢饉、元寇に苦しんだ武家政権の鎌倉幕府、室町時代後期の巨大地震の『明応地震』では、紀伊半島から房総半島に至る広域での津波も起こり浜名湖は海水が入る『汽水湖』になってしまい鎌倉大仏も建屋が大津波で流され現代に至っていると興味深い話もされました

氏は、奈良朝時代から現代に至るまでの自然災害の歴史をたどりながら、いつ起こるかわからない自然災害を身近な事ととらえ、他人事(ひとごと)と思わず、我が事として意識を持ってほしいとも訴えておられました。

また、『その買い置きが、あなたと家族の命を救います』、新型コロナ蔓延を一つの災害ととらえ、使った分だけ補充して備える「日常備蓄のローリングストック法」をも力説されました。

最後に、自分の命(家族)は、自分で守る『自助』、町内会や地域で助け合う『共助』の他、まさかの時に頼りになるのは支え合うご近所さん『近助』で、日頃からのお付き合いの大切さを力説し講演を終えられました。   (渡真利)

 

2023年02月09日